ACT 1:来訪者 —— ビジター —— AD1991 アメリカ コロラド州
軍施設内の地下最深部にある特別室。一部の選ばれた人間達にしか知らされていない極秘実験エリア。
セクション・ゼロと呼ばれるその実験室に〝彼ら〟はいた。
青白い光を放つ巨大水槽。満たされた培養水の中に数多くの不定形生命が浮遊する。見た目はクラゲに近い。それが地球上での〝彼ら———来訪者〟の姿だった。
ACT 2:深淵 —— アビス —— AD2004 日本 新宿
光………。そうだ。俺は光を見た。………青白い光を。
男の脳裏に、その時の状況が克明に蘇っていった。それは狭い空間。無数の計器に囲まれ、男は深淵の闇を見つめていた。そうだ。そこは海の底。何度も潜った深度500メートルの海底だ。静かに響くソナー音を聴きながら、男は今DSRV(小型深海作業艇)の操縦室にいた。
ACT 3:復活 —— レザレクション —— AD2009 TLT北米本部
新宿の地下空間。彼女はその闇の中で、すっかり変わり果てた姿となった恋人と再会した。互いに愛し合い、結婚を誓ったその男を、沙羅は自らの手で倒さねばならなかった。
あまりにむごい現実。あまりに悲しい結末。呪うべき運命に翻弄される様に、沙羅は真木舜一という男と共に
怪物———ザ・ワンの抹殺に成功した。心の中に残る大切な思い出だけを勇気に、沙羅は戦い抜いた。
だが、それは全ての終わりではなかった。むしろ始まりに過ぎなかったのだ。